介護認定調査

いよいよ介護認定調査当日です。
義父がふらっと出かけないようにさりげなくガードします。

要介護認定調査、義父の場合

初めての要介護認定調査です。
聞き取り調査なので、基本的に対象の義父本人にいろいろ尋ねます。身体の様子もみます。
なので本人在宅が絶対なのです。

 

介護ノート

義父専用の介護ノートに、その時の義父の状態や、私たちが困っていること、受けたい介護サービスを書いておきました。
短い訪問時間の中で伝えたいことを忘れないために。

そして、認定調査では、聞かれたこと答えたことをともかく書き連ねました。

 

家族は絶対に同席したほうがいい

認知症初期の場合、取り繕うことができるので本当の状態が伝わらないです。
ともかく頑張っちゃう。
すると介護度が低く抑えられてしまって、利用したいサービスが受けられないことになりかねません。

かと言って、本人の目の前で「あれが困る」「これができない」と調査員に話すと、義母じゃないけど『そんな風に思ってたのかっ!』と怒っちゃう。


なので調査日を決める連絡の時に、本人への聞き取りの前後で本人抜きで家族の話を聞いてもらえるよう頼んでおくと良いと思います。
ただ、調査員さんによっては、次の予定が詰まっていることもあります。時間が取れそうもなければ、事前に今の状態をメモして渡す、という方法もあると思います。

過大ではなく過小でもない、ありのままの状態を伝えたいです。

 

いよいよ調査開始

どんなことを聞かれたか、その時の義父の答えや様子も介護ノートに書いてありました。

名前、誕生日

これは答えられました。ちょっと緊張してます。

今の季節

『何を言ってるんだ』という顔です。

今住んでいるところ、出身地

これも大丈夫。
今のところ、出かけても帰って来れています。

日課、食事、お風呂

毎日決まってすることはありますか?ときかれ、「昔はね、いろいろやって忙しかったんだけど今の仕事はだいぶ減ったよ。前は自治会の仕事をしてたからね。」と昔話になってしまいました。

食事の時間をきかれた時は、かみ合わない返事をしていました。

お風呂は入ってますか?の問いには、7時ごろ、2日に一度くらい入る、と答えていました。(あながち間違ってない。朝、シャワーで頭だけを洗っている。)

体の機能、運動、病気

腕は上がりますか?とか身体の動きをきかれると、立ち上がってアピールします。

運動はしますか?には、ほとんどしないけどマラソンはやったことある、と。(いつのこと?)

病気をしたことは?ときかれ、「胃が悪かったんですよ。大阪まで這って行って断食療法をしたんですよ。」と17、8歳ころの話を始めました。

寝室、寝返り、起き上がり、眠れているか

2階で布団を敷いて寝てる。布団?自分で上げ下げしてるよ。(万年床だけど)
寝返り、起き上がりは自在だ。
布団に入ればすぐ眠れる。

目、耳、食事は1人で食べられるか、トイレ

新聞読んでますか?と目の状態をチェックです。
耳は少し聞こえが悪い時があるけど。と義父。
食事?(ムッとしながら)一人で食べられるよ。食器運ぶし。(見たことないけど)
トイレは和式ですか?あ?なに?
夜中にトイレに起きますか?あー。

だんだん機嫌が悪くなってきました。

身の回り、衣服調節

着替えは自分で?暑かったり寒かったりすれば着たり脱いだりしてるよ。
(義母がしてくれないので、肌着の洗濯は自分で手洗いしてるみたいでした。お風呂場にシャツやパンツがぶら下がっていることがあります。)

服薬、飲み忘れがないか

薬飲んでる。何の薬?えーーっと…
(義母がお薬手帳を差し出す)

お金や通帳の管理、買い物

自分の金は自分でやってるし通帳は全部オレが持ってるし銀行だって行ってる。今日だって税理士のところに行ってきたんだ!
あ?買い物?そこにセブンイレブンあるべさっ!
(なんだか顔が赤黒くなってきた)

食事の支度、洗い物

女がやることだっ!やらない。

 

 体の機能

最後に体が動くかどうかやってみます。

手をあげたり足をあげたり

右手左手バンザイも問題なし。
立って片足立ちも膝の曲げ伸ばしもOKです。

爪切りができるか

足の爪、切れますか?
切れるさー。ホレ届くだろう?

 

義母はオホホホ

義父が調査員さんと話している間、義母はよそゆきの顔でオホホと笑っています。

義母が代わりに答える

義父が返事に困ると、すかさず義母が答えます。
夫が「お父さんが答えてね」と釘を刺しても義母は聞こえないふりです。

いかに義父が1人でできるか自分がサポートしているか、ちょっと忘れっぽくなっただけなのよ、とオホホホ。