初めは、よくある身内を謙遜する程度かと思ったのです。
謙遜
いやーうちの息子なんて…という謙遜は良く聞く話。
普通は、お宅のお子さんほど出来が良くなくて、とか。
褒められても、そんなことないですよーとか謙遜する程度だと思います。
でも。
相対的に自分を高めるために
義父は、自分がいかに苦労しているかを周りにアピールするために、大人になっても夫を悪く言っていたのです。
「大変ですねー」とか「すごいね」と言われることが嬉しかったのかも知れません。
でもそのために、息子である私の夫のことを悪く言うなんて。
夫は放蕩息子?
義父が話しているのが聞こえてきます。
私の夫はろくでもない息子だと言われています。
ろくに働かない。
家にお金を入れない。
果ては未払金を肩代わりしてやった、なんて言っています。
その真実は
義父の望む公務員にならなかった夫。
公務員以外はまともな仕事じゃないというのが義父の持論です。
だから夫はろくに働いていない、という考えになるのです。
家にお金を入れろ
夫の同級生に、親の資金で飲食店をやっている人がいました。
出資金を親に返済するので、月々30万円以上を親に渡していると聞き、それが義父の基準になりました。
それ以下の額では、ないのと同じだそうです。
延滞金の肩代わり
オレオレ詐欺・特殊詐欺の前に、当時横行していたのが未払金詐欺。
レンタルビデオを返してないから延滞金を払え、とハガキがくるのです。
普通は放っておくものですが、義両親は夫が借りっぱなしに違いないと思い込みます。本人に聞くこともせずに。
ハガキに書いてある電話番号に連絡し、高額な延滞金を請求されるとお金を払ってしまいました。
一度お金を払ってしまうと、詐欺集団からカモにされるのでしょう。その後も身に覚えのない請求が来るようになりました。すると義父は弁護士を頼み、解決してもらったようです。
これが肩代わりしてやったとずっと言われ続けることになる大元の話です。
もちろん、夫はビデオなど借りていません。
近所にも、親戚にも
義父は外面が良く、付き合いも広い人です。対して夫は人見知りで口ベタ。
夫がいないところで身に覚えのないことを何だかんだと義父が話します。
すると、親戚の中では義父が話すことが真実のように思われていきます。
久しぶりに会った親戚に、しっかりしろ、だの、お父さんに迷惑かけるなだの、少しはお金入れろだの言われる夫は、なんの事だかわからず戸惑うばかりです。
それは、違う
違う、といくら説明してもわかってもらえません。
何年も会わない夫より、しょっちゅう会っている義父の言葉の方が強いのです。
実際は、私と結婚するまで、夫の給料振込通帳は義父が持っていて毎月全額引き出されていました。
義父が借金返済に困って、ちょっと貸して欲しいと持っていったそうです。
夫はアルバイトをして自分の小遣いを工面していました。
携帯料金や洋服代、美容院などに使っていたそうです。
義母は
義母も夫をかばってはくれませんでした。
義母は私にもこう言いました。
子供が親の面倒見るの当たり前だろっ!
お父さんががお金で苦労しているのかわいそうだと思わねぇのか!