携帯電話でインターネットに触れた義父。
高額な料金の請求に驚き、怒り、支払い拒否までした義父。
それから数ヶ月たった頃のことです。
インターネット講習
義父にパソコンを勧めた先生は、仕事の合間に週1回ほど一太郎を教えてくれているようです。
ところが、その先生からの手紙を発見して驚きました。
先生が間に入って、パソコンのインターネット講座への入会申込書を送ってきていたのです。紹介者名に先生の氏名が印字されていました。
79,000円の3ヶ月コース。
インターネットとメール、ホームページについての講習です。
それに含まれる形で、「追加講習・一太郎習得講座」とありました。
懲りない
携帯料金で懲りたはずの義父。
それに、今の義父にはインターネット環境がありません。
まあ大丈夫だろうとたかを括っていましたが、義父は懲りていませんでした。
すでに講座の受講料金を振り込んでいたのです!
どうやって
いやいや。
だって義父はインターネットが見られないはず。
どうやって講習を受けるのでしょう。
そのことをきいても、のらりくらりとかわされてしまいます。
こういうときは、危険なときです。
100円パソコン
義父の大好きな100円〇〇です。
以前も100円で携帯電話が買えたと自慢していた義父。
新車が月10,000円で買えたんだぞ、とも。(別の回で詳しく)
いかに自分は節約してるか、無駄なお金は使ってないか。
そういうことはすすんで自慢します。
今回も、「パソコンだってなぁ、今は100円で買えるんだぞ!知ってるか!」と口を滑らせました。
あやしい。
コソコソ隠す
居間で何かをいじっている義父ですが、私が入って行くとサッと隠します。
おかしい。
横目で見ていると、小さなノートパソコンを持っています。
コソコソ隠すときは怪しいときです。
前の話と結びつけると、これは抱き合わせ販売の100円パソコンではないでしょうか。
当時、100円パソコンはかなり話題になっていました。
通信契約を結べば、小さなノートパソコンが100円で買えたのです。
ポケット型WiFi
ということはポケット型Wi-Fiがあるはずです。
インターネット講座を受講するために先生が紹介したのではと、私たちは疑いました。
それ自体はなかなか見つかりませんでしたが、義父らしい行動で通信契約のことが発覚しました。
すぐに支払いでもめることになったのです。
勝手に人の金を取るな
義父は自分の通帳を見て、ソフトバンクに何がしかのお金が引かれているのに気付いたのです。
義父の携帯会社はa uだったので、そちらで引かれているのが自分の携帯料金なのはわかっています。だから、これは何だ、と。
請求書兼領収書が郵送されてくると、もう義父は真っ赤になって怒ります。
書類に書いてあった番号に電話をかけて怒鳴ります。
「勝手に人の金を取るなっ!泥棒だぞ?訴えるぞっ!」
盗まれる
電話の相手がいくら契約の内容を説明してくれても、義父はお金が引かれたことだけで頭に血が上っています。
お金が盗まれていると思い込んでいます。
全く、ほかの誰が義父の口座情報を書き、銀行印を押したというのでしょう。
後に見つかった契約書には、ちゃんと義父の字で署名されていました。
そのまま
私たちは今回のことに口出ししませんでした。
毎月の料金が4,000円弱だったこと、これを機に義父にインターネットを教えようかと考えたこと、インターネット講座に申し込んでいること。
それらを合わせて考えて、このままインターネット講座を受ければいいのでは、ということになりました。
義母にそのように説明して、一段落です。
その後
と思いきや、義父は私たちの考えの及ばないことをします。
パソコンの先生を間に立てて、Wi-Fi契約を解約したのです!
2年縛りもなんのその。
義父は違約金の数万円を払うよりも、月々4,000円が口座から引かれるのを見るのが嫌だったのです。
講座は受けることなく終わり、後に残ったのは小さくて使いづらいノートパソコンだけでした。
携帯電話の時も、今回も、ほかの誰かが誘ったり助言したりしています。
それでもまた、注意しなかった私たちが悪いと言われるのでしょうか。