持ってくる

傘を拾ってくる義父は、他の物も持ってきます。
中でも困ったのは、洗濯機でした。

 

大きい物も持ってくる

身体は元気な義父は、コインランドリーが併設されたマンションの清掃員もやっていました。

 

業務用洗濯機

ワンルームマンションの1階に併設されたコインランドリー。
マンションの住人以外も利用できるそうです。

ここの洗濯機が故障して処分が決まったそうで、引き取り業者の立ち会いを管理会社から依頼された義父が、約束の日に出かけました。

 

もったいない

義父は、こんなに大きな洗濯機を捨てるなんてもったいない!と、管理会社に内緒で壊れた洗濯機を自宅に運ばせたのです。
業者にしてみたら、リサイクル費用や引き取り料金は管理会社から受け取っているので、まったく損はないらしく喜んで運んできたようです。

 

外に置く


家の中に、そんな大きな洗濯機の置き場所はありません。
仕方なく道路に面した車庫に下ろしてもらっていました。

 

毛布洗える

たまたま居合わせた私に、

「どうだ!これはな、お湯で洗えるんだぞ。これで俺の毛布も洗える!」と自慢気でした。

外に水道もあるし、いやーいいのもらったなぁ。

 

お湯は、出ないよ

あまりにも嬉しそうな義父に、その場では言いませんでしたが。

車庫に給湯器はありません。
だから、お湯で洗濯はできません。
というか、故障してるからの処分だったのでは?

 

結局、自腹で処分

もともと家でも洗濯などしたことがない義父。

何度かガタガタいじっていたようですが、洗濯機の使い方がわからなかったようです。

 

洗濯機の捨て方がわからない

使えない洗濯機は、流石にいらないと思った義父。
ところが捨て方がわかりません。

しかも、洗濯機は重くて、一人で持てないことは知っています。
市の粗大ゴミに出そうとしましたが、洗濯機や冷蔵庫、テレビなどは家電リサイクル法に基づいて処分しなければならず、市では回収してくれません。

さらに、コイン式洗濯機は家庭用ではないため、家電リサイクル法の対象外でした。

 

コイン式洗濯機の正しい捨て方

コイン式なので、明らかに家庭用ではなく業務用の洗濯機です。

これは産業廃棄物になるそうで、専門の業者に処理を頼まなければなりませんでした。

車庫までトラックで回収に来てもらっての処分ですから、その費用は1万円以上かかったようです。(正しい料金は教えてくれませんでした)

ふだんの義父は、捨てる物にお金は払いません。

それでもこれだけは渋々支払ったようでした。