複合機2号・後日談

さて、新しい複合機を断念した義父でしたが、複合機2号のその後も書いておきましょう。

 

複合機2号がピーピーいう

そのころ、複合機2号はたびたび紙詰まりを起こしていました。
義父はこれまでメンテナンスはコピー会社に任せきりでしたから、詰まった紙を自分で取ることもできません。

複合機2号がピーピーいうたびに私が呼ばれることになりました。

 

機械も義父もわからんちん

複合機2号の不具合が増えるのと同時に、義父の認知症の症状も進んできました。

コピーする時に押すボタンを間違えたりわからなくなったりしました。
紙詰まりでピーピーいうと、無理矢理引き抜こうとします。
このままでは分解までしかねません。

 

用紙トレーが減っていく

A3までセットできる用紙トレーが4段ありましたが、使えるトレーが減っていきます。
コピーする紙の大きさに合わせて、いちいち用紙を使えるトレーに入れ替えてからコピーします。
でも、そんなことが義父にできるはずもなく、イライラした義父に呼ばれた私がやることになるのです。

いっそ壊れて使えなければいいのに。

 

複合機2号はタンスとなった

コピー機の上は、ものが山に置かれるようになりました。
郵便物、書類といった紙類から始まって、帽子や上着も置かれています。

 

用紙トレーはタンスの引き出しに

もう、コピー機の役割を果たしていません。

タンス化の初めは、買い置きのコピー用紙を包装紙のまま入れていました。

気付いたら服や工具まで入っていました。
もうすっかりタンスの引き出しのようです。

のちには食べかけのお煎餅がむき出しで入っていてびっくり。

 

複合機を処分したい

もうコピー機としては使えないのですから、処分したいと思いました。
そこにあれば、義父が使いたがって、でも、できなくてイライラするだけです。

 

営業に電話

コピー会社の営業マンに電話しました。

複合機2号の支払いは終わっているのか、リースの部分はないのかを確認したかったからです。

すると、この複合機2号は、初めからリースではなく購入したものだったことがわかりました。
58万円ものコピー機を一般家庭で買う人がいるとは驚きです。

 

中古品として買い取ってくれないか

この複合機を中古品として買い取ってはくれないか、と尋ねると『営業は売るだけなので、そういった部署に伝えておきますよ。そちらから電話させます。』

それはそうだと待つことにしました。

 

連絡待ちが続く

半年経っても連絡はありません。
またこちらから電話してみますが、連絡しておく、とだけでした。

結局2年待っても連絡は来ませんでした。
こちらからは半年ごとに電話したのに。

 

コピー機の会社に電話

らちがあかないので、営業マンではなく会社に電話してみました。
すると、会社としては処分は扱っていないとの返事でした。

次の契約をすれば交換で引き取りはするけれど、引き取りだけはしてないそうでした。
だったら2年前にそう言ってくれればいいのに。

 

リサイクルショップに聞いてみる

いくつかのリサイクルショップに聞いてみました。

ほとんどが扱っていないということでした。
中には、ちゃんと使えるものを持ってくるならいくらかで買ってもいいけど、というお店があるくらいでした。

動かないなら処分料が1万円くらいかかるよ、コピーできるの?
と聞かれますが、トナーが切れていて試せないのですからお手上げです。
だいたいが重くて運べません。
45キロもあるので、車に乗せられないのです。

 

粗大ゴミセンターに聞いてみる

もう、ダメもとで市の粗大ゴミセンターに電話してみました。

横60センチ、奥行き62センチ、高さ110センチの大きな事業用のコピー機だけど、家庭で使っていたものだと説明しました。

すると、それなら市の粗大ゴミで引き取れますよと言われてビックリ!
しかも200円で。
いつも思うのですが、木製の家具の方が処分料は高いです。
コピー機はプラスチックと鉄とガラスでできているので、処分料は安くなるのです。不思議。

 

処分できた

引き取り予約日に、玄関前まで夫と運び出しました。
もちろんそのままでは二人がかりでも無理なので、分割できるところは全て分けてですが。

家の中がスッキリしました。よかった!