確定申告のことで、義父とはギクシャクしたところはありますが病院は別です。
夫が運転する車で、3人で向かいました。
義母は、義父の病院は気分が悪いから行きたくない、と言って義父のことは私たち任せになってきました。
認知症外来3回目
2回目の診察から5週間後の年末、義父を連れて認知症外来の3回目を受診しに病院へ行きました。
この頃の義父は、スラックスに背広を着てネクタイを締めています。
小さなバッグを肩にかけ、ベルトポーチには携帯電話が入っています。
義父は、身だしなみには気を使う方だと思います。
髪を撫で付け、髭も剃って出かけます。
他の人が見たら、認知症だとはわからないです。
病院入り口で
車を駐車場に停めて病院玄関まで歩いて行くと、義父がピタッと止まりました。
カバンをゴソゴソすると手帳を出して日付を確認し、手のひらにボールペンで今日の日付を書いています。
義父は、診察の時に今日の日付を聞かれると覚えているのです。
認知症になったからといって、その日から全てを忘れるわけではありません。
問診
いよいよ診察室に入ります。
先生「こんにちは。今日は何月何日ですか」
これは正解です。チラッと下を向いて手のひらに書いた文字を見ていましたから。
先生「最近のニュースはなんでしょう」
義父「うーーーん…」
昨日はテレビを見ていないし、大きな興味をひきそうなニュースもなかったから仕方ないか。
先生「薬はどうですか」
義父「ちゃんと飲んでますよ。副作用?ないですよ。」
車の運転について
先生「車の運転はどうですか」
義父「してますよ。しなけりゃ仕事にならないでしょうが。長距離はしてないし、近所だけだし、まったく問題ないっ!」
先生「法律で決まっているから、やめるようにしないと。脳がここまで萎縮していたら、自分で大丈夫だと思っていても、とても危険なんですよ。運転が安全にできる状態ではないですよ」
義父「……(苦虫を噛み潰したような、という顔して返事もしなくなった)」
先生は、私たちに向かってこう言いました。
あまりしつこく言って通院しなくなるのも困るので、続けてお話していきます。
警察に相談して、免許を停止することも考えたほうがいいですよ。
これを義母にも聞かせたかったなあ。
診察終了後
義父は車の運転のことで、ずっと怒っています。
バスの運転してるわけじゃないんだから平気だっ!
自分でボーッとしてると思ったらやめるって!!
薬局に行っても車から降りることもせず、義父は後部座席でずーーーっと怒っていました。
ボーッとしてたじゃん
次回にくわしく書くつもりですが、義父は診察日の3日前に車をぶつけていました。
もう最後にするからと義母にも懇願され、義妹の家まで遊びに行った時です。(何度目の最後でしょう)
その帰りに義妹の家の前で、50センチほどのポールにバックでぶつかったのです。
義母も義妹も、私と夫には隠していたので、発覚した時はまたまたケンカになりました。
運転させたくない
この頃は毎日車の運転のことで揉めていました。
いつか義父が人に怪我をさせるのではないか、どこかに突っ込むのでは無いかと心配していました。
医師の言葉も聞かない義父に、どうしたら運転をやめさせることができるでしょうか。